2024/02/10 01:00

皆さん、こんにちは!真綾堂のMaAya(マアヤ)です!

本日は真綾堂や造形藥師にまつわる用語集①のご紹介です!
真綾堂やMaAyaのルーツなど、楽しんでいただけると幸いです...!(この記事は約7分20秒で読めます。)

・真綾堂
杣ノ川朧通り裏路地(ソマノガワオボロドオリウラロジ)でひっそりこっそりと営業する装飾品や物珍しい品を扱うお店。
真綾堂に入店できるのは、真綾堂を必要としている時、または朧(オボロ)が出る頃。
真綾堂には造形藥師が在籍している。

たまに出張として催し会場に出現することがあり。
真綾堂で配られるお札は「入店証」の役割をしていおり、所持している人はおのずと「杣ノ川朧通り」に訪れることができる。


また、「杣ノ川朧通り」には年中紫陽花が咲き乱れる「金魚屋さん」や大正時代そのもののレトロ喫茶「ことは」などが営業している。
狐の姿をした大食の神様(唖代ノ宮)や鬼が住まう神社(鬼宿神社)もあり、夏祭りの頃には大変な賑わいを見せる。

・杣ノ川周辺地図


※杣ノ川の正式住所は、杣ノ川鬼宿町である。奈良県にある杣ノ川町とは別の地域。

・店主(MaAya)
真綾堂の店主。関西の地で造形藥師を生業としている。
名の「MaAya」は、祖母から貰ったもの。ローマ字表記なのは、妖の類に真の名前をとられないようにするため。
その名称は「理を曲げる名(コトワリヲマゲルナ)」とも。

MaAyaの祖母は、「蟲のしらせ」の達人であった。そのため、祖母のMaAya婆もまた真綾堂を営んでいた。
後に同じ名をもつMaAyaが真綾堂を譲りうける。
ホラーの類にめっぽう強く、怖いもの好き。ちなみにお化けは一切見えない。


・造形藥師(ゾウケイクスシ)
造形藥師とは、装飾品や様々な造形物を処方して人々の悩みや症状を緩和させる藥師、または造形師である。
初代造形藥師は柳川弥左衛門(ヤナガワヤザエモン)であり、真綾堂を開いた人物。
MaAyaの先祖にあたる。
また、MaAya自身も弥左衛門の思想、職を引き継いでおり、造形藥師を生業としている。
弥左衛門以外の造形藥師はそれぞれ「理を曲げる名」を持っている。

なお、造形藥師は九州と関西にしかいない。


・柳川弥左衛門(ヤナガワヤザエモン)
初代真綾堂の店主、造形藥師。
先の合戦から落ち延び、杣ノ川(ソマノガワ)の地に藥師として根ずく。
造形にすぐれており、器用になんでもこなし、藥の処方について知識があった。

合戦で生き延びたことを機に、「命を粗末にしない、どんな迷いごとや病も解決できることがあるはず」と生に対して貪欲であった。
また、その姿勢は人々に対しても同じであり、困った人を放っておけない人物であった。

そんな弥左衛門の生に執着する部分は時に妖に近づきすぎてしまうことがあった。
結果、「けら(妖の類)」に目を付けられ、名をとられてしまい、若くして亡くなった。


・柳川家
柳川家は代々造形藥師を輩出している。
柳川家の中には、造形にすぐれ、なんでも器用にこなす者が度々出現した。
初代造形藥師である柳川弥左衛門が「けら(妖の類)」に名をとられたことをきっかけに、柳川家の造形藥師は真の名を明かさない。

それは時として理を曲げることとなり、多くの造形藥師は「人の顔と名を覚えられない」者となってしまった。
その症状が出るものを、柳川家では「螻憑き(ケラツキ)」と呼んだ。

ただ、その症状は「蟲のしらせ」により、幾分か緩和されるようである。

・螻憑き(ケラツキ)
人の顔と名を覚えられない症状の者をさす。「理を曲げる名」を名乗ることによる柳川家特有の症状。

・理を曲げる名(コトワリヲマゲルナ)
「けら(妖の類)」に名をとられないように名乗る偽りの名前、理を曲げる名称。
けらに真の名を知られてしまうと、寿命が縮むと言われている。
そのため、柳川家の造形藥師は「理を曲げる名」を名乗る。

偽りの名前は理を曲げるため、「人の顔と名が覚えられない」症状がでる。俗にいう螻憑き(ケラツキ)。

・蟲のしらせ
柳川家の女には「蟲のしらせ」を聞く者がいた。
「蟲のしらせ」とは、妖由来のご縁や危険を察知する能力であると言われている。勘が鋭いといったものに近いとも。
何度もしらせを受けることで、その対象との縁を強く結ぶことができる。
柳川家特有の螻憑き(ケラツキ)の症状を緩和できるのは、「蟲のしらせ」により、縁ができるためである。

稀に男であっても「蟲のしらせ」を聞くことができる者がおり、それは初代造形藥師である柳川弥左衛門であった。
現在ではMaAyaの叔父のヨウイチロウが「蟲のしらせ」を聞くことができ、ヨウイチロウもまた造形藥師である。

「蟲のしらせ」を聞くことができる者は「蟲や螻(ケラ)」に対して明るい者が多く、柳川家の造形藥師たちは「蟲螻」とうまい距離間を保ってきた。

・柳川MaAya(ヤナガワマアヤ
MaAyaの祖母であり、造形藥師。「蟲のしらせ」の達人であったが、造形の方はあまり揮わない。
MaAya婆は九州の地にて造形藥師業を営んでおり、九州にも多くの柳川家があった。
後にMaAyaの名と真綾堂を現店主に引き継いだ。理を曲げる名は「MaAya」。

・柳川ヨウイチロウ
MaAyaの叔父であり、九州で造形藥師業を営んでいる。
造形に秀でており、ヨウイチロウの作る竹細工、照明の数々は度々世間をにぎわせている。
「蟲のしらせ」を聞くことができるが、あまりあてにならないものが多い。理を曲げる名は「ヨウイチロウ」。

・妖し者(アヤシモン)
妖魔・妖怪・妖精・幽霊・化けの類に魅せられた者、または妖し者由来の品をコレクションする者を総じて「妖し者」と呼ぶ。

・妖し者展
年に一度、神戸のVenerdi Storeで開催される展示即売会。
真綾堂でコレクションしている妖、蟲螻由来の品を毎年10月の1ヶ月間公開・販売している。
そこでは多くの妖し者が集い、縁を紡いでいく。


・蟲けら、蟲螻
「蟲」と「けら(螻)」に分類される。
現代でいう虫、昆虫とは別の存在。

・蟲
蟲とは、妖(あやあかし)の総称。とくに害をなさない妖魔・妖怪・妖精・幽霊・化けの類をさす。
「蟲のしらせ」によって、人々に縁や危険の繋がりを知らせることがある。

・けら(螻)
けらとは、人に害をなす妖(あやあかし)、病の総称。
興味本位でも、近寄らないのが吉。真の名前を知られてしまうと、寿命がとられてしまう。
ただ、珍しいものや「けら」が起こす現象に魅了される者が多く、「けら」由来の品をコレクションする人も多い。

朧が出る
杣ノ川で使われる言葉
朧が出る=店を出す、出店するという意。
由来としては、杣ノ川朧通りから出て、商いをすることが転じて「朧が出る」と言われる。杣ノ川の方言のようなもの。

嘘か真か、これいかに...
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